臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜小1プロブレム〜
臨床発達心理士の趙です。
いよいよ卒園式、卒業式のシーズンになりましたね。
新たな環境への変化の時期です。
ところで、「小1プロブレム」という言葉を聞いたことありますか?
保育園や幼稚園から小学校に入学した際に、環境の違いが大きくうまく小学校の環境に適応できない状況になることを言います。
確かに幼稚園や保育園の生活と小学校の生活には、かなりの違いがあります。
今日は少し「小1プロブレム」の話をしていこうと思います。
環境の変化
まず、保育園・幼稚園と小学校では環境がガラッと大きく変わります。
建物の大きさやグラウンドの大きさなど物理的に、広く大きな場所になります。
また、6学年の学生や先生がいるので、子どもの人数もグッと多くなります。
そうなると、当然さまざまな刺激が増えます。
幼稚園の時には落ち着いて過ごせていたのに、環境の変化によって落ち着いて過ごせないことが出てくるかもしれません。
他にも教室の数が多く、場所を覚えるのにも苦労することもあるかもしれません。
1日の過ごし方にも変化があります。
小学校は時間割に従って生活が流れていきます。
時間割をどれくらい自分で理解していくかが重要になるかもしれません。
ルールの変化
小学校は暗黙のルールが増えます。
チャイムで始まりと終わりが規定されます。
授業開始のチャイムが鳴った時には席に座っている必要があります。
トイレに行くにも、先生が声掛けしてくれることもありません。
休み時間の間に行っておくことも暗黙のルールかもしれません。
45分は座って授業を受けることもルールです。
大人が介入することが少しずつ減り、子どもたち同士の中で解決していくことも増えていきます。
そうなると、子どもたちの世界独自のルールが出てきたりもします。
道具の変化
小学校に上がると使うものが増えます。
教科書やノート、漢字ドリルや計算ドリルなど、さまざまなものを使います。
鉛筆、消しゴム、定規などもそうですね。
そうなると、物の管理が必要になってきます。
自分の物を自分で管理することが重要になります。
どうでしょうか。
さまざまな変化がありますね。実はもっと他にもたくさんの変化があります。
それはまた次回にでもお話ししようかなと思います。
こんな、さまざまな変化にうまく対応できず、小学校で過ごすことがしんどくなってしまうことがあるのです。
そう聞くと少し心配かもしれませんね。
でも実は、今は各小学校でも「小1プロブレム対策」をしておられるのです。
最初にみんなで「学校探検」をやったりして、学校がどんな場所かを子どもたちが理解しやすい工夫をされています。
ルールも明確に提示したり、子どもにわかりやすく伝える工夫もしたりしてくれていますよ。
せっかく迎える新たな小学校生活です。
6年間楽しんで過ごせてもらえるのが一番だなと思います^^
それでも、心配がある方は小学校の先生と事前の話し合いなどもしておかれるといいかもしれません。
なかい水泳予備校では、小学生の夏のプール授業への対応もしていますよ!
小学校に上がるお子様へ、夏のプール授業が始まる前に少しずつでも積み上げておくと、スムーズに授業に参加できるかもしれません。
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