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競泳水着進化論!を学ぶ

こんにちは(*´꒳`*)
株式会社なかい予備校グループ 代表の中井です。

40歳になった私は、タフスーツの水着を何歳まで着るかで悩んでいます。

タフスーツ画像

最近タフミドルスーツの水着も増えてきたのですが、やはりタフスーツの水着はオシャレなものが多い!
参考: https://store.descente.co.jp/f/dsg-2332617

タフミドルスーツ画像

まだまだオシャレな水着を着たいお年頃ですが、鏡に映る自分を客観的に見つめていきたいと思います 。
参考: https://store.descente.co.jp/f/dsg-2432512

こんな私も30年前競泳選手をしていた頃は、超ハイレグ水着を着ておりました。(笑)
男子の水着も超小さかったんですよ(笑)
お尻が少し見えるのがカッコイイと言われていました。

今回のブログテーマは、『競泳水着進化論を学ぶ』です。
競泳水着は見た目だけでなく、この約60年で大きな進化を遂げています。

水着の歴史

東京オリンピック(1964年)
世界的な水着の素材は絹だったが、日本代表の競泳水着は、合成繊維のナイロン(ポリアミド)100%となり、縦に伸びる素材であった。
しかし横には伸びないため、フィット性が良くないため首周りを多きく開けたデザインだった。

東京オリンピック水着

メキシコオリンピック(1968年)〜ロサンゼルスオリンピック(1984年)
素材の大きな変化はなし。
動きやすさは、オリンピックを重ねるごとに改良され、モントリオールオリンピックでは肩甲骨を避けた肩ひもに改良され、今の競泳水着の原型となるモデルとなっている。

メキシコオリンピック水着
メキシコオリンピック水着
ロサンゼルスオリンピック水着

ソウルオリンピック(1988年)〜アトランタオリンピック(1996年)
ハイレグのカットが高くなり、脚部の運動性が増加。
水着の開発に科学的アプローチを取り入れられ、本格的な低抵抗性実現の時代となり、素材の開発により水との摩擦抵抗が減少された。

ソウルオリンピック水着
バルセロナオリンピック水着
アトランタオリンピック水着

シドニーオリンピック(2000年)〜アテネオリンピック(2004年)
ハイテク水着時代が幕を開け、米航空宇宙局(NASA)や、バイオメカニクス、サメの著名な研究者たちも加わり、高度な研究開発を通して水着の歴史に革命を起こした。
水着の特徴としては、抵抗を削減するための『サメ肌生地』、『全身を覆って肌を露出させないフルスーツ』。
水着の面積を小さくすることで抵抗を削減しようとしていた時代が終わった。

北京オリンピック(2008年)
★レーザーレーサー誕生!※初代高速水着
競泳用水着メーカーのSpeedoが、米航空宇宙局(NASA)やニュージーランドのオタゴ大学、米ANSYS、オーストラリア国立スポーツ研究所(AIS)、自社研究所であるアクアラボなど多くの企業や団体の協力を得て開発し、世界記録を量産したLRが誕生した。
立体裁断された3枚のナイロン素材を超音波を使って接着した無縫製、縫い目がない水着。
体を強く締めつけて断面積を小さく保持し、筋肉の凹凸を押さた。また水中での筋肉の振動や皮膚の波打ちも押さえ、水の抵抗低減を徹底的に図った。

※2010年水着ルールが厳格化され、レースに出場する為には、FINAが認めた水着(FINA承認マーク付き)が必須になった。
それにより、初代高速水着時代は終わった。

ロンドンオリンピック(2012年)〜
初代高速水着が禁止され、素材や体を覆う面積など厳しく制約されるようになる。
ミズノとデサント、アシックスの3社は日本水泳連盟から代表選手への水着供給メーカーとして以前から指定されていたが、北京五輪でこの3社の製品ではなくLRを着用する選手が続出した一件から、水泳の競技用ウエアはほぼ自由競争になり、各社の実力が問われるようになる。

【 画像・引用 】
https://typesea.net/archives/2642
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO02264790T10C16A5000001/
https://images.app.goo.gl/7SzJkXuBbtwLrpre6

初代高速水着の使用が禁止されたとき、『高速水着で出た記録は、もう破られない』といわれていましたが、初代高速水着により「体幹を安定させ、身体を水面近くでキープすること」がタイムを縮める手段の一つであることが証明され泳法の変化やトレーニングが進化し、今も世界記録は更新されて続けています。

参考: https://newspicks.com/news/4586799/body/

そして、また新たに高速水着と呼ばれる水着が誕生しています。

新高速水着!

現在、公式・公認の競技会では、国際水泳連盟(FINA)に承認された水着を着用しなければなりません。

国際水泳連盟(FINA)の水着に関する決定事項は下記の通り(2009年7月24日)

(1) 水着の形状(身体を覆う範囲)は次の通り
   イ) 男子はへそを超えず、膝までとする。
   ロ) 女子は肩から膝までとする。ただし首、肩を覆うことはできない。
(2) 重ね着は、禁止。着用できる水着は一枚のみとする。
(3) 水着あるいは身体へのテーピングは禁止とする。
(4) 素材は繊維のみとする。
  イ) 素材の厚さを最大0.8ミリとする。
  ロ) 浮力の効果を0.5ニュートン(N)以下とする。
  ハ) 透過性最小値は80l/?/秒とする。尚、計測は素材を上下左右に25%伸ばした状態で行われる。
  ニ) テストは必ず科学者チームにより、科学的方法で行われる。
  ホ) 認可テストの後の修正・改造は禁止する。

引用:https://www.rakuten.ne.jp/gold/sportszyuen/indo3.html

新高速水着は、この基準をクリアした中で、体幹保持、身体の動かしやすさ等を重視し、各メーカーが選手に寄り添った水着の開発を行っています。

2022年高速水着比較:https://www.rakuten.ne.jp/gold/mizugi/kousokumizugi.html

最後に

最近ジュニアの大会でも着ているお子様が多い新高速水着ですが、値段を見ると目が飛び出ます。(笑)
私の選手時代から考えると数倍の値段!!!
私の選手時代はジュニアオリンピックの大会でも、スイミングスクール指定水着でみんな出ていたので女子の水着で7000円ぐらいだった記憶が(汗)

県大会等にやっと出られるようになったお子様でも数万円もする水着を着ている事には、驚きを隠せません。

時々、保護者の方に「高速水着を着たらベストでますかね?」「高速水着で試合に出ていたら、あと1.5秒は速く泳げましたかね??」等と質問される事があります。
大会に慣れていない選手の子は、大会でのスタートやターンもミスも多いです。
大会のアップもしっかり行えていない子がほとんどですし、自分のレースが始まる直前までゲームをしたりお菓子を食べたりしている子もいます(笑)
選手として、まだまだ未熟者のお子様は、水着に頼る前にやるべきことがたくさんあります!!

新高速水着は、泳法や距離だけでなく、理想とする泳ぎや泳ぎの個性、体格など様々な要点より選ぶことが大事だそうです。
まずは自分の泳ぎの特徴が出てくるまで、しっかり練習に励み、自分の泳ぎの特徴を自分自身が理解できるようになる事が大切ですね。

こんなブログを書いている私自身も、 自分の泳ぎの特徴をわかっていないかも (笑)
だから三流スイマーだったのね(-.-;)y-~~~

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