読売新聞に掲載されました|誰もがプールを楽しめる環境を考える
2026年8月2日、読売新聞の「言わせて 聞かせて」に、なかい水泳予備校の取り組みを掲載していただきました。
記事のタイトルは、
「障害者の水泳挑戦、支える指導者が増えますように…『インクルーシブ』誰もがプールを楽しめる環境を考える」
です。
一通のお便りから始まった取材
今回の記事は、「私たちの取り組みを知ってほしい」と、読売新聞へお便りを送ったことから始まりました。
普段、私たちは公共のプールなどを利用し、一人ひとりに合わせたマンツーマンの水泳指導を行っています。
日々のレッスンでは、生徒さんと指導者が一対一で向き合います。
そのため、実際にどのような指導をしているのか、なぜこの活動を始めたのかを、活動の外にいる方へお伝えする機会は、それほど多くありません。
今回、記者の方に直接プールへ足を運んでいただき、私たちの活動を丁寧に取材していただきました。
なかい水泳予備校を始めたきっかけ
記事では、なかい水泳予備校を始めたきっかけについても紹介されています。
今から約10年前、発達障がいのあるお子さんのお母さんから、
「集団行動が難しいことを理由に、ほかの水泳教室で入会を断られた」
という話を聞きました。

それまで私は水泳指導者として働いていましたが、水泳を習いたくても、受け入れてもらえる場所が見つからない方がいることを知りました。
その言葉を聞いたときに、「水泳を習えない子をなくしたい」と思ったことが、現在の活動につながっています。
2019年になかい水泳予備校を設立し、現在は複数の地域で、さまざまな年齢や特性のある方への水泳指導を行っています。
一人ひとりに合わせた水泳指導
取材では、実際のレッスンについてもお話ししました。
身体の動かし方や水じ方、言葉の受け取り方は、一人ひとり異なります。
脳性まひがあり、自分の意思で身体を動かすことが難しい方もいます。
感覚過敏があり、ゴーグルや水泳帽を身につけるまでに時間が必要な方もいます。
水に浮くことに不安がある方には、頭の後ろを支えながら、安心できる姿勢を一緒に探します。車いすを利用している方には、プールの設備や身体の状態に合わせて入水をサポートします。
大切なのは、決められた方法に生徒さんを合わせることではありません。
目の前の生徒さんを見ながら、その方に合う方法を考えることです。
「指導は大変ではないですか」
取材の中で、記者の方から、
「指導は大変ではないですか」
と聞かれました。
私は「大変だと思ったことはない」と答えました。
もちろん、簡単なことばかりではありません。
すぐに答えが見つからないこともあれば、昨日うまくいった方法が、今日はうまくいかないこともあります。
それでも、生徒さんの様子を見ながら方法を変え、少しずつ一緒に進んでいきます。
昨日まで難しかったことができたとき、生徒さんが「できた」とうれしそうな表情を見せてくれる。
その瞬間が、今も変わらず、水泳指導を続ける大きなやりがいです。
生徒さんとご家族の声も掲載されました
今回の記事では、実際にレッスンを受けている生徒さんとご家族にも取材へご協力いただきました。
最初は水中で身体を浮かせることを嫌がっていた生徒さんが、できることから少しずつ繰り返し、指導者との信頼関係を築いていったこと。
水中で身体を浮かせられるようになっただけでなく、プール以外の場所でも、できることが増えていったこと。
ご家族だからこそ分かる変化をお話しいただきました。
私たち指導者の言葉だけではなく、生徒さんとご家族の声も一緒に掲載していただけたことで、普段のレッスンの様子が、より具体的に伝わる記事になったと思います。
「読売新聞の人ですか?」
記事が掲載された後、プールで突然、
「読売新聞の人ですか?」
と声をかけていただきました。
新聞を読んだ方が、記事に掲載された写真を覚えてくださっていたそうです。
まさかプールで声をかけていただくとは思っていなかったので驚きましたが、記事を実際に読み、私たちの活動を知ってくださった方がいることを、うれしく思いました。
新聞に掲載していただいたことはもちろん、その記事が誰かの目に留まり、記憶に残っていたことにも、大きな意味を感じています。
今回の取材を通して、私たちが日々行っていることや、大切にしていることを、改めて言葉にする機会をいただきました。
丁寧に取材し、記事にしてくださった読売新聞の中田敦子記者、そして取材にご協力いただいた生徒さんとご家族の皆さま、本当にありがとうございました。
ぜひ、読売新聞オンラインの記事もご覧ください。










