withコロナ Jrアスリートの不安やイライラをサポートする方法
このブログをUPしたのが、2021年4月27日。
コロナ感染拡大による3度目の緊急事態宣言が、大阪・兵庫・京都・東京に発令されています。
1度目の緊急事態宣言とは違い、Jrアスリートは練習を行っているそうですが、
去年から大会の中止や無観客大会が続く中、それでも競技を続けている選手には頭が上がりません。
私は小学校~高校まで競泳選手をしていましたが、この時代に中学生だったら…。
これを機に競泳選手をやめていたか、完全にやる気のない選手生活を続けていたと思います。
1度目の緊急事態宣言で休んだ期間を取り戻せていないのではないかなと思います。
きっとベストタイムが出ない日々にうんざりしていたでしょう。
今回は、『withコロナ Jrアスリートの不安やイライラをサポートする方法』について考えてみました。
新型コロナウイルスが未成年アスリートに与えた精神・身体・QOL(生活の質)への影響
まず『新型コロナウイルスが未成年アスリートに与えた精神・身体・QOLへの影響 米国で1万3,000人を調査』の記事をみてください。
(一社)日本スポーツ栄養協会 より↓↓
https://sndj-web.jp/news/001132.php
この記事の結果をみると。
①性別の比較:女性は不安やうつレベルが高く、身体活動量が少ない
②学年での比較:高学年で不安やうつ、健康関連QOLが高く、低学年は低い
③個人競技と団体競技の比較:団体競技の参加者のほうが不安やうつが強い
④貧困との関連:貧困率の高い地域の生徒は不安やうつレベルが高い
ある程度、予測がつく結果がでています。
私自身の競技経験と競泳指導の経験から考えても
女子は、思春期のあたりから身体の成長も止まり、大きく結果が出ることが難しくなります。
練習を休めば身体つきも女性へと変わってしまうため、コロナ禍で練習ができない、練習量が減るの中で自分のパフォーマンスをキープするの事自体も難しいです。
学年については、年齢が上がるとともに競技レベルも上がり、心身の成長もあり自分を客観的にみれるようになります。
自分の実力や限界がみえてくる中で、今までの経験上自分のパフォーマンスが練習量が減ることで下がると感じるため、不安感はいっそ高まると思います。
保護者様のサポートの必要性
とは言え、
お子様が練習に行くのもやる気がないように見える、大会でも結果を出してこない!家ではダラダラしていて、自主トレーニングもしていない!
そんな状態が続くと、保護者様のイライラも限界に達しているご家庭も多いのではないでしょうか。
よく保護者様から頂くお声としては、
『水泳が好きだから水泳選手を続けたいと言うけども、頑張っている様子がみられません』(笑)
競技経験のある私から言わせて頂くと、競技の世界で頑張るってかなり難しいです。コロナがなくても難しいです。
一般的に頑張ってる(毎日練習に行って頑張る)は、当たり前のことなので、
この頑張るを具体的にどこまで頑張るかまで、明確にして計画的に頑張らないと結果は出にくいです。
具体的も競泳に関しては、数字(タイム)の管理も必要です。
自分で頑張り方を考え、計画を作るのが難しいお子様やモチベーション保てないお子様は、保護者様のサポートが必須です。
よほどセンスがあるお子様は、毎日練習に行くだけでもある程度結果が出せる事もありますが…。
正直、大人でも自分を管理して頑張れる人は、一握りと思います。
このことは、保護者様には理解してもらえた上で、お子様をサポートしていただけたらと嬉しいです。
お子様の不安やイライラをサポートする方法
では、コロナ禍でのお子様の不安やイライラをご家庭でサポートする方法ついてのアドバイスです。
【今の気持ちに素直に話し、互いの気持ちを一旦受け入れてみましょう】
お子様も保護者様も自分の今の気持ちを素直に話、お互いの気持ちを受け入れてみましょう。
ついついお子様に、『気持ちを入れ替えよう!』とか『他の子は、家でトレーニングして頑張っているよ』などを言って、
お子様に頑張ってもらいたい気持ちはわかりますが、一旦お互いの気持ちを話して受け入れてみましょう。
保護者様の説得に納得せずに『うん』というお子様はたくさんいますが、気持ちを理解されないまま頑張り続けることは、しんどいことです。
お子様の感情を無視して抑え込もうとせず、その感情がどこからきたかを一緒に考え、保護者様とお子様自身が自分を認めてあげることが大切です。
感情を言語化することで整理され、 感情を客観的にみつめ、整理する力が養われて、感情を制御する力がつき、落ち着いて行動できると言われています。
保護者様は、 お子様に「どんな気持ち?」と尋ねるなど、お子様自身が自分の気持ちを言葉にする機会を持てるようにしてあげてください。
お時間があるようでしたら、下記の内容を書き出すのもいいですね。
①今の感情と、その感情になった理由をノートに書き出す。
②漠然とした不安を感じる場合は、漠然としたままでは、実態よりも不安が膨れ上がってしまうので、
過去、現在、未来の気になることに分けて考えて書き出す。
「気持ちの切り替え」は、ここから始まるのではないでしょうか。
今回は、お子様の不安やイライラのサポートでしたが、保護者様にも是非感情をノートに書きだす作業はやっていただきたいです。
保護者様の中には、自分の感情を整理できずにお子様に対してイライラされている方もたくさんいらっしゃいます。
保護者様がお子様にいい成績を出してもらいたい気持ちはよくわかります。
お子様の大会の結果だけに一喜一憂せず、原因と結果を客観的に分析したうえで、お子様をサポートしてあげてください。
それが、お子様がモチベーションを保ち継続的に結果を出せる力につながります(^^)/