Jr.女子競泳選手と生理
なかい水泳予備校 代表中井のどかです。
今回のブログは『Jr.女子競泳選手と生理』についてです。
私自身は、小学校3年〜高校３年まで競泳選手をしていました。
生理がはじまったのが小学校５年生で所属していたスイミングスクールの全国大会の前日でした。
もともと自立心旺盛の子どもだったので、これは生理というものだとすぐわかり、親にも言わず学校でもらったナプキンがあるのでそれを使ってなくなったら親に買ってもらったらいいだろうと判断し、いつも通り試合に出場した事を覚えています。
そこから高校３年まで、学校の部活をサボるために生理を理由に休んだ事はありますが、練習と大会を生理で休んだ事はありません。
生理痛はありましたがそこまで酷くなかった事と夜用ナプキンを利用する程の量ではなかったので休む必要がなかったのかもしれませんが、それでも生理の時の練習や大会は気を使う事が多くてかなり面倒でした。
今回のブログでは、生理による身体の変化や生理との付き合い方、練習時の生理グッズについてお伝えします。
是非女子競泳選手の方は参考にしてください。
1）初潮がくる時期の身体変化
女の子は初潮が来る時期は、胸が膨らみ、性毛や脇毛が生え、皮下脂肪がつきやすくなり丸みをおびた女性らしい身体に変わってきます。
女の子は生理がはじまると体重管理やトレーニングを怠るとタイムが伸びなくなると言われるのはそのためです。
この時期、体重が増加するお子様も多いです。
競泳のお子様を指導していると、この時期から泳ぎのフォームにも変化がみられます。
2）生理によるコンディションの変化
生理がはじまった事で、女性ホルモンの分泌が活発になります。
女性ホルモンは2種類あります。
・エストロゲン
子宮を発達させる、骨を強くする、気分を明るくするといった働きを行う
・プロゲステロン
子宮を妊娠しやすい状態に維持する、体温を上げる、水分を溜め込む、眠気を引き起こす、食欲を増進するといった働きがあり、妊娠を維持するための働きを行う
2つの女性ホルモンは、時期ごとに分泌量が変化します。
生理〜排卵期まではエストロゲンが多く分泌され、排卵〜生理開始まではプロゲステロンが多く分泌されていると言われています。
生理後から数日間は、コンディションが良い時期と感じ人が多いと言われていて、逆に生理前のプロゲステロンのが多く分泌する時期は、
人によっては神経が過敏になったり、浮腫んだり、気分の落ち込んだりする事があったり、
また生理中は生理痛（腹痛、腰痛、頭痛、吐き気等）があったりとコンディションとしては悪い時期と感じる人が多いそうです。
コンディションの感じ方は人それぞれです。
競技者としては生理周期によってコンディションが左右されない方がいいですが、定期的にコンディションが悪い周期が来るような場合は、
生理周期等と合わせて記録をつけるなどを行い、自分の身体を知る機会を作ってあげる事をオススメします。
参考:
月経のしくみと女性アスリートの三主徴
https://www.eneos.jp/clinic/web_clinic/voice/2108/
月経周期でアスリートのコンディションは変化する？
https://www.nittai.ac.jp/female_project/conditioning/kisochishiki/33/
3）生理でも練習して大丈夫なの？
結論から言うと生理中でも水泳の練習を行って問題はありません。
参考: 生理中の水泳って大丈夫？元水泳選手が伝えたいこと
https://integro.jp/blogs/blog/swim-on-your-period?srsltid=AfmBOoqlDNkOS5yElhTIEzcPybPRe7uO_OIMk00FDcKRbKpJ7b_L28jD
競技者経験がある立場から言うと、よほど生理痛が酷くない限りは練習に参加する事をオススメします。
生理期間中に練習を何日も休んでしまうと積み重ねて練習してきたものが台無しになります。
昔は、1日練習を休むと取り戻すのに2日かかると言われていました。
体調がすぐれない時は無理をする必要はありませんが、練習時間を短くするなど工夫して取り組むことも大切です。
私は生理痛がある時ほど動くようにしています。
生理痛は動かない事で下半身の血流が悪くなるため、経血を押し出そうと子宮が収縮して痛みが増すといわれています。
生理中の適度な運動は、生理痛を改善する効果もあるのです。
4）生理グッズ
生理グッズでオススメは下記の2つです。
・タンポン
タンポンは体の中で経血を吸収する生理用品です。
lhttps://www.sofy.jp/ja/products/tampon/how.html
★女子の競泳選手で一番利用している人が多い生理グッズです。
・月経カップ
膣内に挿入して、経血を「溜める」生理用品
https://www.sofy.jp/ja/products/softcup/product.html?adobe_mc=MCMID%3D28306972249837991323561078020713273553%7CMCORGID%3D2C3DA7AF5838AA630A495DE6%2540AdobeOrg%7CTS%3D1728520282
★最近話題の生理グッズで初心者にも使いやすいと人気です。
私は、大学生でスイミングスクールのアルバイトをするまではタンポンを使わずに練習を行なっていました。
タンポンに慣れると、なんで早く使わなかったんだろうと思いましたが、使うまではかなり抵抗がありました。
タンポンを使用していなかった時は、プールの中にいる時は経血が出てくる事はほんどないのでプールサイドに上がる時間をできる限り減らしていました。
練習後のコーチの話は長くなる事もあったので、キャップやセイムに水を溜めてコーチの話を聞きながらお腹あたりから水をかけて凌いでいました。
私が現役の頃は月経カップはなかったので使った事はありませんが、タンポンよりは使用しやすいのではないかなぁと思いますので、
練習時の経血の漏れが気になる方は一度試してみてください。
５）最後に
私の競技生活を振り返ると、小学校、中学校、高校と学年が上がるにつれて、生理中の練習や大会での不安が減りました。
生理に慣れてきたという事もありますが、年齢が上がるにつれチームや部活内のメンバーもみんな生理が始まるので、生理という言葉を口にしやすくなったからです。
中学生の頃には、練習中に誰かの血液がイスや飛び込み台についていた時は、気づいた女子が流したりと協力体制をとっていました。
小学校高学年の女子は、コーチが男性である場合は特にコーチに相談したり、保護者の方がコーチに相談されたりすることに抵抗があるお子様が多いです。
また男性コーチからもデリケートな話なので、個人的な対応は難しい事もあります。
そのような場合は、同じチームの先輩や先輩の保護者の方に相談する事がオススメです。
生理の悩みや不安は、女子の競泳選手はみんな持っています。
生理の時の対応方法等情報を共有したり、生理痛で練習に影響がある時のコーチへの報告も一緒についてきてもらえるようなチームメイトとの関係性を築けていると心強いです。
今回のブログがJr.女子競泳選手のお役に少しでも立てていれば幸いです。
なかい水泳予備校では、元競泳選手だった女性講師がたくさん在籍しております。
生理のお悩み等ございましたらアドバイス等もさせて頂きますので、ご連絡ください^_^
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