水泳を学ぶ場所を考える VOL.2|スイミングスクールに通えない人がいる
水泳を習う場所として、まずスイミングスクールを思い浮かべる人は多いと思います。
けれど、スイミングスクールに通いたくても、通うことが難しい人たちがいます。
「水泳を習いたいなら、スイミングスクールに行けばいい」そう簡単にはいかない場合があるのです。
集団でのレッスンが合わないことがある
スイミングスクールでは、複数の人が同じ時間に集まり、コーチの指示に合わせてレッスンを進めることが一般的です。
順番を待つ、周りの人と一緒に動く、決まったペースで練習する。こうした環境が合う人もいれば、難しさを感じる人もいます。
プールの音や人の多さが苦手な人、予定の変更に不安を感じる人、集団の中で指示を聞いて動くことが難しい人もいます。水泳を習いたい気持ちがあっても、レッスンの進め方や施設の環境が合わず、通い続けるのが難しくなることがあります。
障害を理由に入会を断られることもある
障害があることを理由に、
スイミングスクールへの入会を断られてしまう人もいます。

スクールによって、指導体制や施設の設備、対応できる範囲は異なります。安全に指導する体制が整っていないなど、受け入れが難しい事情があるのかもしれません。
それでも、入会を断られた本人や家族にとっては、
「水泳を習いたいのに、通える場所がない」という状況が残ります。
障害があるから水泳を習いたい気持ちがない、ということではありません。水に慣れたい、泳げるようになりたい、体を動かしたい。
そうした希望があっても、受け入れてくれる場所を見つけられない人がいます。
障害のある人向けのクラスにも、誰もが参加できるわけではない
障害のある人を対象にした集団レッスンを行っているスイミングスクールもあります。
しかし、障害のある人向けのクラスがあれば、誰もが参加できるというわけではありません。集団での活動が難しい人や、一人ひとりに合わせたサポートが必要な人にとっては、そのクラスでも参加が難しい場合があります。
「障害のある人向けのクラスがある」ことと、「そのクラスに参加できる」ことは同じではありません。クラスの人数や進め方、必要なサポートは人によって違います。
通えないのは、本人や家族の努力不足ではない
スイミングスクールに通うことが難しいとき、「本人がもっと頑張ればいい」「家族が別のスクールを探せばいい」と思われることがあるかもしれません。
でも、本人や家族が努力しても、レッスンの環境が合わなかったり、必要なサポートを受けられる場所が見つからなかったりすることがあります。
通えない理由は一つではありません。集団でのレッスンが合わない人もいれば、障害を理由に入会を断られる人もいます。障害のある人向けのクラスがあっても、参加が難しい人もいます。
水泳を習いたい気持ちがあっても、通える場所が見つからない。そんな人がいることを、まず知っていただけたらと思います。
次回は、水泳を泳力や学校の成績のためだけではなく、生涯にわたって楽しめるスポーツとして考えます。










