臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜年度末〜
こんにちは!
臨床発達心理士の趙です。
ようやく少しずつ暖かくなってきましたね。
桜も咲き始め、新年度を感じます。
3月は、別れの季節です。卒園、卒業、クラス替え、担任の交代――子どもたちは、大きな節目の中にいます。
大人からすると「毎年のこと」「ひとつの通過点」に見えるかもしれません。でも、子どもにとってはそう単純なものではありません。
慣れ親しんだ場所、人、関係性が変わることは、安心の土台が揺らぐ体験でもあります。
この時期に大切なのは、「前向きに送り出すこと」だけではなく、「きちんと終わらせること」です。
【子どもにとっての終わりは、大人が思う以上に大きい】
子どもは「いつもの安心」によって日々を安定させています。そのため環境の変化は大きな負荷になります。
甘えが強くなる、イライラする、「行きたくない」と言う――これらは適応のプロセスです。
大人は「できているか」ではなく「どこで揺れているか」を見ることが大切です。
【ちゃんと終わることが、次に進む力になる】
挨拶、振り返り、言葉にすることは心理的な整理のプロセスです。
終わりを経験することで、「次に進んでいい」という感覚が育ちます。
【がんばれよりも、大丈夫】
「がんばって」はプレッシャーになることがあります。
「大丈夫」「戻ってきていい」という言葉が、子どもの挑戦を支えます。

【送り出すとは、つながり続けること】
送り出すとは手放すことではなく、見えない形で支え続けることです。
結果ではなく過程を見る姿勢が、安心の土台になります。
【最後に】
子どもたちは期待と不安の中で一歩を踏み出しています。
大人にできるのは、無理に前を向かせることではなく、歩幅を合わせて支えることです。
その関わりが、次に進む力になります。
新年度で、新しい環境になる皆様、ぜひ新しい環境を楽しんでほしいなと思います。











