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臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜進路選択と受験②〜

臨床発達心理士の趙です。
3月も終わろうとしています。
ようやくあったかくなってきて、むしろ暑いように感じますよね。
先日京都に行ったら、あったかくなったからか、ものすごい人でした。
バスが満員で乗れないくらい観光客がいて、オーバーツーリズムを実感しました。
そして、相変わらず、鴨川には等間隔で若者が座っていて、鴨川理論を目の当たりにしました。人の心理って不思議ですね。

甥っ子も小学校を卒業しました。
もう中学になるのかと思うと、感慨深いです。
3月は別れと区切りの季節ですね。
さて、今回も進路選択と受験というテーマの話をします。

今年は、大阪府立高校が驚くほどの定員割れという結果でしたね。
私学高校無償化の影響が大きかったように思います。
受験はある意味戦略的に考えていくところがあるので、蓋を開けてみると驚く結果になっていることがあります。
皆さんが、次の進路でも充実した学校生活を送れることを願います。

<中学受験と高校受験>

私自身は、小学校6年生の時に中学受験をして中高一貫校へ進学しました。
中高の6年間はとても楽しく過ごせたなと思っています。
いい思い出も多いです。
中学受験のいいところは、ある程度6年間というスパンで思春期の生活を送れるところではないかと思います。
思春期は難しい年齢ですし、多感な時期です。
それを6年間というスパンで人間関係を作っていける環境は、私は良かったなと感じています。

しかし、一方で中学受験は「しなくてもいい受験」なので、労力が多いです。
お子さまのモチベーションの維持なども難しかったりします。
その分、高校受験は大体の人がするので、「受験の空気感」が作りやすいところがあります。
また、学校の選択肢も高校受験の方が幅広いです。
幅広い分悩むところもありますが、選べる学校が多いのは良いことだと思います。
その視点から見ると、私学高校無償化も選択肢が増えて良かったところもあるでしょう。

何かを選択する時には、必ず「メリット」と「デメリット」があります。
進路選択は人生の一つの大きな選択なので、いろんな可能性を考えて、どんな条件を優先するかを決めてもらえると良いかもしれません。

<体力勝負>

受験は頭脳戦の側面が目立ちますが、体力勝負な側面もあります。
教科数によっては、数時間集中力を保つ体力が必要です。
勉強するための体力は、もちろん物理的なトレーニングも有効です。
もちろん、水泳も効果的です!
あとは、日々の勉強の中でつけていくことも大切です。

<主体性>

前回の最後にも書きましたが、進路選択の主体は、本人自身であることが重要です。
自分の人生の決断を「自分でできる」ようになる、いい機会だと思います。
自分で決断するということは、結果も自分で受け止めるということです。
自己決定と自己責任。
シビアですが、重要なことだと思います。

4月になると、出会いの季節になります。
新しい一年が始まりますね。
ぜひ、自分の環境で楽しんでもらえたらと思います。

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