ブログ

ジュニアスイマーに告ぐ〜君は100%の力は発揮していない〜

夏休みも残り半分!
ジュニアスイマーの皆さんは夏休み期間練習に励んでいることでしょう!

競泳

私は小学校3年生から高校3年生まで競泳選手をしていました。
夏休み期間は、朝夕の練習がほぼ毎日あるのでとにかく憂鬱。
朝練の後に昼寝と夏休みの宿題、その後夕練。
夏休みの宿題の日記も水泳の事しか書く事がなくて困った事を今でも覚えています。

さて今回のブログは『ジュニアスイマーに告ぐ〜君は100%の力は発揮していない〜』です。
お子様や保護者の方から、「毎日練習を頑張っているのにタイムが速くならないです。」と相談を受ける事がよくあります。
本当に頑張れているのかを確認すると、ほとんどのお子様が頑張っているつもりです笑
『頑張った』は本人の感覚なので、50%の力を発揮して頑張ったと思う人もいれば、10%の力を発揮して頑張ったと思う人もいます。
このブログを読んで、頑張り方の参考になればと思っています。

◾️人間は100%の力を出せない

人間の脳や筋肉は100%の力を出せないようにできている事をご存知でしょうか?

人間には潜在能力というものが備わっており、従来よりも質的や量的に高い能力が内在しているとされている。
人間の筋肉は過剰な筋出力をした場合、筋繊維などにかなり大きな負荷がかかったり、莫大なエネルギーを消費したりするため、身体はぼろぼろになってしまう。
そのため筋肉や骨の損傷を防ぐために、人間の脳にはあらかじめ安全装置(リミッター)がかけられていて、意識的に発揮できるパワーに制限がかかっている。
普段人間が 100%の力を出せないのは自らの身体を守るためなのである。
引用:https://www.cis.kit.ac.jp/~kida/2015/009.pdf

私は小学生時代に競泳の練習でこの話を教えてもらい非常に影響を受け、練習への取り組みが大きく変わりました。

◾️競泳選手に必須な練習とは

なかい水泳予備校は水泳の個人指導を行なっているため、普段スイミングスクールの選手クラスに通うお子様がフォーム修正を中心にレッスンを受講されるお子様がほとんどです。
しかし、ここで勘違いしてはいけない事は、フォームを修正するだけでは一瞬タイムが縮んだとしても、継続的にタイムを縮める事はできません。

競泳選手にとって1番大切な練習は↓↓

耐乳酸トレーニング

耐乳酸トレーニングとは、筋肉の疲労を遅らせ、持久力を向上させるためのトレーニングです。
強度の高い運動を行うと筋肉内で大量に乳酸が生成されます。
競泳の練習や大会などで腕が上がらなくなったりしてくるのは乳酸の生成によるものですが、この乳酸は代謝の過程でできるエネルギー源に代わるものであり、激しいトレーニングを行うことで乳酸を運動中にエネルギー源として使う能力を高めることができると言われています。
循環器の機能が高まれば、酸素が体の隅々まで効率的に行きわたり血液の循環が高まることで乳酸を体中に分散しやすくなり持久力が向上します。

耐乳酸トレーニングについて詳しく解説しているURLは下記になります。
興味のある方は、是非ご覧ください。

参考:https://note.com/swimcondition/n/n3e0ee2e99f01
参考:https://the-ans.jp/world_aquatics_championships/67498/

◾️頑張りは数値ではかる


『人間の脳や筋肉は100%の力を発揮できない』という事を理解した上で、耐乳酸トレーニングとは、自分が限界と感じている場所を知り、その限界を超えていくトレーニングです。

例えば、競泳の練習で50m10本を60秒サークルで泳ぐ場合、自分が何秒で泳ぐ事ができるのかを把握する必要があります。
10本のうち1番早いタイムは何秒だったのか、1番遅いタイムは何秒だったのか、何秒以内で何本泳ぐ事ができたのか等、自分の泳いだタイムのデータ取りを行います。
これが今の自分が限界と感じている場所です。この限界を超える練習を毎回行います。

この様な練習ができて、はじめて『練習を頑張っている』という事になります。
頑張っている感覚だけでは、最終的にお子様のモチベーションを下げる事に繋がります。
頑張っている感覚ではなく、頑張りを数値ではかることで、自分に足りないものがはじめて見えてきます。
足りないものがわかるから、タイムが縮まない理由もわかり、スランプが続いても目標に向けて練習を続けやすくなります。

是非、自分の頑張りは数値ではかるくせをつけてみてください!

◾️保護者の方へ


競泳はかなり厳しい練習との戦いです。
小学生の頃からほぼ毎日2-3時間何キロも自分を追い込みながら練習させられます。
全国大会等を目指すようなアスリート経験がない保護者の方からすると、お子様がすごく頑張っているようにみえると思います。
こんなに頑張っているのに何故速くならないのか?と思う方も多いです。
頑張っている事は間違いないのですが、これは競泳選手としては当たり前の事でもあります。
全国のスイミングスクールに通う選手クラスの子どもたちが毎日同じように練習を繰り返しています。
同じように練習をしても、運動センスや体格もそれぞれ違うので、全国大会で戦える選手になれる人もいればなれない人もいます。
お子様がどこまでの選手になれるかは誰にもわかりません。

お子様が競泳選手という道を選んだのであれば、保護者の方も『練習頑張った?』と聞くのではなく、『今日は、どんな練習で何秒で泳げたの?』等と具体的な事を聞いてあげてください。
練習の具体的な話が増える事で、お子様も練習の頑張り方がわかるようになってきます。

自分の限界と戦い続けれる選手しか、自分の選手としての限界を知ることができません。
選手としての結果を出すためには、頑張ったつもりの練習から早く抜け出す事が1番の近道です!

なかい水泳予備校 大阪・神戸・名古屋校では、講師1人1人が『水泳を通して自分をもっと好きになってもらいたい』という想いでお子様に真摯に向き合い、水泳の個人レッスン、マンツーマンレッスン、パーソナルレッスンを行っています。
個人指導にご興味ある方は、まずは体験レッスンを受講ください‼

【大阪・神戸校】

大阪市、東大阪市、吹田市、豊中市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市

【名古屋校】

名古屋市、春日井市

【講師募集中★★★】

なかい水泳予備校では一緒に働いてくださるスイミング講師を募集しております!
競泳実績、競泳指導実績のある女性講師大募集中です(^^♪

https://nakaiyobikou-saiyou.jp/

CONTACT

お問い合わせ・体験レッスンのお申し込み、心よりお待ちしております。

SDGSの取り組み
株式会社なかい予備校グループはSDGSの観点から子育てと仕事を両立できる職場環境を目指しています。
そのため、お電話の受付時間は『平日のみの10:00~17:00』とさせていただいております。
それ以外の時間帯にお電話でのお問い合わせをご希望される方は、まずはメールにてその旨をお知らせください。
メールは24時間受け付けております。