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プールを安全に楽しむために知っていてほしいこと

夏休みがやってきました!
長い長い夏休み、是非プールや海、川遊びを楽しんでもらいたいです(^^)/
今回のブログは、『プールを安全に楽しむために知ってほしいこと』です。

私は、幼稚園の頃から父に水泳を教えてもらい25m程度泳ぐことができていました。
小学校3年生にはスイミングスクールの選手コースに入ることができ、全国大会への出場経験もあります。
そんな私でも、水は恐ろしいと感じたことが今まで3回もあります。

1回目は、高校の水泳部での練習で両足をつってしまった時です。
足が届かないプールで片足のふくらはぎがつったので、水の中で伸ばそうと思ったら、
もう片足もつってしまい、痛すぎてパニックになり焦ってコースロープにつかまりました。

2回目は、高校時代に友達と川へ泳ぎに行き流された時です。
かなりのスピードで流され、泳げる私でも岸に辿りつくまでにかなり流されました。

3回目は、大学時代にサーフィンに行った時です。
サーフィンから落ちた私は海の中をぐるぐる回され、どちらが水面か底かがわからなくなりました。

泳ぐことができるから溺れないという事はありません。
プールを安全に楽しむために、この機会に水の危険性を知ってください。

溺水・溺死とは

水中でのアクシデントで、気道内に水を吸入し、正常な呼吸を行うことができなくなり、窒息をきたした状態を溺水と言います。
その結果、死に至るものを溺死と言います。

溺水・溺死の要因

■初心者の水への恐怖心

水への恐怖心がある者が、息継ぎの際に鼻や口に水が入ると、恐怖心からパニック状態となり、あわてて息を吸おうとして、大きな呼吸をした際に再度気道内に水が入り、吸気が妨げられ、意識を失い死に至る。

■筋けいれん

水中でふくらはぎの筋けいれん(こむらかえり)が発生すると、泳ぎ続けることができなくなり、足がつかない場所では溺水に至ることもある。

■飲酒

アルコールの摂取により判断力が低下し、神経機能の低下がおこり水泳中に水を吸引し溺水する危険性が高まる。

■疲労・体調不良・基礎疾患

疲労や体調不良により溺水する危険性は高まる。
また、喘息、気道過敏性、てんかんなどの神経疾患をもつ場合には溺水の危険性が高まる。

■変化する自然環境

海や川などの自然環境での水泳活動は、急に深くなったり、低水温により活動性が低下したりすることで溺水の危険性が高まる。

引用:https://www.jpnsport.go.jp/anzen/Portals/0/anzen/anzen_school/suiei2018/suiei2018_7.pdf

溺水・溺死のメカニズム

1)パニック

パニックを起こすと溺者は危険を察知し恐怖を感じるため、体の動きが止まり、足が水底に届かなり水の中では溺者は体位を垂直にして沈みます。
十分な泳力がない場合は、再び水面に出てくることができません。

2)呼吸停止

呼吸停止の段階では、溺者の口や鼻に水が入り込み一部が気道に向かい、それをきっかけにして溺者は肺に酸素を取り入れることができなくなり、
意識を徐々に失います。

3)意識障害

意識障害の段階では、溺者の動きはほぼ止まります。呼吸に伴う胸の動きや呼吸音を感じることができません。
意識を完全に消失すると体は沈んでいきます。

4)痙攣

呼吸ができないと脳への酸素の供給が断たれることになり、痙攣をはじめることがあります。
低酸素状態になることで、唇や爪などが青紫色見えるチアノーゼを呈するようになり、口から泡を出すこともあります。

5)心停止

呼吸のできない状態が続くと数分以内に心臓が停止します。
体内の臓器は酸素を十分含んだ血液を受け取ることができなくなり、死に至ります。

引用:https://www6.kaiho.mlit.go.jp/watersafety/swimming/

溺水・溺死予防

★子どもだけで海や川に近づかない、近づけさせない‼

★プールや海、川では、保護者は目を離さず、手が届く範囲で見守る‼

★水の危険性や対処方法を子どもに伝える事‼一緒に学んだ上で水あそびを行うこと‼

参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_062

最後に

溺れないために、また溺れてもパニックを起こさないために一番大切なことは、水への恐怖心をなくすことです。
水が怖いお子様をもつ保護者様は、お子様が乳幼児の頃からたくさんプールへ遊びに連れて行ってあげてください。
顔付けの練習やバタ足の練習を無理にいれる必要はありません。
プールの中を歩いたり走ったりしながら、とにかく遊ぶだけでオッケーです。
保護者の方がお子様をプールに連れて行くのが難しい場合は、スイミングスクールに通う事をオススメします。
スイミングスクールに通うことが難しいお子様や、水への恐怖心がかなり強いお子様は水泳の個人指導もオススメです。
とにかく、水に触れる機会を多くお子様に与えてあげてください。

〈保護者の方へのお願い〉
毎年、家族でプールや川、海などに遊びに行って、保護者の方が目を離していた隙に子供が溺死してしまったという事故のニュースをみます。
そのニュースを見るたびに、『なんで目を離したの?』と思ってしまいます。
市民プールへ泳ぎにいった際も、幼稚園ぐらいのお子様を少し浅いプールに入れて、自分だけ泳ぎに行ってしまう保護者の方もよく見かけます。
たしかに水を怖がっているお子様を一人にしている保護者の方はいませんが、プロの目から見て一人にすると危険な泳力のお子様からでも目を離そうとする保護者の方は多いです。
自分の子どもは泳げるから大丈夫、足が届くプールだから大丈夫!そんな事は絶対にありません。
夏のプールは混み合うため、監視員の人がみえていないところで溺れることもあります。
保護者の方は、絶対にお子様から目を離さないようにしてください。

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