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臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜自分のペースを見つける〜

臨床発達心理士の趙です。
もう5月も終わろうとしています。
1学期も半ばにさしかかり、子どもたちも疲れが見えてくる頃ではないでしょうか。
そんな5月はなんとなく環境に慣れてきて、少し色々見えてきた時期だったのではないでしょうか。
5月は自分のペースを見つけるタイミングでもあります。
是非、一緒に考えてみましょう。

<5月は「地ならし」の時期>

こどもの運動発達!〜個性と感覚・運動の関係とは!?〜

4月の自分は、“がんばってるモード全開”ではなかったでしょうか。
たとえるなら、「新しい場所に植え替えられた植物」みたいな感じで、新しい環境にしっかり根を張ろうと一生懸命で、
見た目は元気でも、土の中ではふんばってる状態ではなかったかな?と思います。
新しい環境のプレッシャーは多かれ少なかれ、子どもたちはみんな受けることになります。

そして5月。子どもたちは、その子なりの“ちょうどいいペース”を見つけ始めます。
そんな“地ならし”が始まるのが、5月なんです。
4月を通して、自分の過ごし方を感覚的に調整し始める。
自己調整はとても大事なスキルの一つでもあります。

<「素」の自分が顔を出し始める>

4月は緊張感もあり、ピリッとしている空気感の中で“完璧”を目指します。
これは環境に適応するために、とても自然に出てくる欲求です。
しかし、その状態でずっと気を張り続けるのは負担が高く、難しいところがあります。
なので、5月はその糸がちょっとゆるんで、「素の自分」がちらっと顔を出します。
でも、それは成長の証でもあります。
自分のキャパシティを把握し、どうすれば自分のできる範囲でできるかを考えていくのです。
マイペースが良いということではなく、生活の中での優先順位を考え自分なりのペースを作るために、とても重要なプロセスだと思います。

<5月の“マイブーム”がヒント>

この時期、子どもたちの中で何かにハマり出すことがあります。
それは、子どもが「自分の好き」や「こだわり」を再確認しているサインです。
自分ってこういうのが好きだったなとか、こういう時間がいいよねなどを自分なりに味わう時間だと言えます。

<不安定ながらも成長している子どもたち>

5月の子どもたちは、なんだかちょっと不安定なところがあります。
大人の目から見れば、「ムラがある」「集中できてない」「どうしちゃったのかな」と思うことがあるかもしれません。
しかし、そんな中で子どもは自分のペースを見つけようとしているかもしれません。

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