聴覚過敏がある発達障害のお子さまへ|安心して始める水泳レッスン
水泳を習わせたいけれど、
発達障害のお子さまに聴覚過敏があるため、
そもそもプールに入れるかどうかが不安
というご相談をいただくことがあります。
聴覚過敏は見た目ではわかりにくい特性で、
同じ場所にいても“音の感じ方”がまわりの子と大きく違うことがあります。
なかい水泳予備校では、
お子さま一人ひとりの感覚に合わせ、
安心して水に慣れていけるレッスンを大切にしています。
■ 発達障害と聴覚過敏とは?
発達障害のお子さまの中には、
音を敏感に感じやすい(聴覚過敏) 特性を持つ場合があります。
• 小さな音でも強く聞こえる
• 音が広がって聞こえる
• 予測できない音に不安を感じる
• その日の体調で「音の感じ方」が変わる
これは“がんばれば慣れる”ものではなく、
脳の処理の仕方による自然な特性です。
■ プールで起こりやすい聴覚の困りごと
● 反響音(音が広がって聞こえる)
プールは声や音がわずかに響く環境です。
大きくない音でも “広がるような聞こえ方” が負担になることがあります。
● 集合シャワーの音
集合シャワーは「ジャーッ」という強い水音が
近くで続くため、最初の壁になりやすい場面です。
• 水音の強弱が予測しづらい
• 落ちる音が強く感じられる
そのため、シャワー前で固まったり、耳をふさぐお子さまもいます。
● 子どもの高い声・はしゃぎ声
プールには他の子どもの
• 高い声
• はしゃぎ声
• 泣き声
などが多く、
聴覚過敏のお子さまには 「刺さるように聞こえる」 ことがあります。
■ なかい水泳予備校の対応

● プールサイドではイヤーマフをつけたままでもOK
プールサイドのざわつきがしんどいお子さまには、
プールサイドまではイヤーマフをつけたまま移動していただいています。
必要であれば、入水直前まで使用しても問題ありません。
※シャワーの音が気になる場合は、
イヤーマフをつけたままシャワーを浴びることも可能です。
● 耳栓の使用
プールに入水しても音が気になる場合は、
耳栓を使うことで安心して入水できるお子さまもいます。
● 音の予測を事前に伝える
発達障害 × 聴覚過敏のお子さまは、
“予測できない音”が不安につながりやすい特性があります。
そのため、
• 「今からシャワーに行くよ」
• 「ここは少し音がするよ」
など、事前に予告することでスムーズに動きやすくなります。
● 苦手な音を共有してもらう
苦手な音は一人ひとり違います。
「音楽」「子どもの声」「扉の音」など、
事前に保護者の方から伺い、できる限り刺激を減らす工夫をしています。
● その日の状態に合わせて無理なく進める
音の感じ方は体調や環境で変わるため、
• 短時間だけの日
• 無理をしない日
など、その日の安心を最優先してレッスンを進めています。
■ 最後に
聴覚過敏は目に見えない特性ですが、
「音がしんどい」という感覚は確かに存在します。
なかい水泳予備校では、
発達障害 × 聴覚過敏のお子さまが
安心できる音環境の中で、
一歩ずつ“できた”を積み重ねられるレッスンを大切にしています。
水に入る前の段階から、
その子のペースに合わせて、
水泳が“楽しい体験”へと変わっていく未来を一緒につくっていきます。











