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比べる病

発達障がい児に水泳がおすすめの理由

今回のブログは、なかい水泳予備校の講師でもあり母親でもある私田辺が、
そんな我が子と他人と比べてしまう親心について書いていきたいと思います。

突然ですが、保護者の皆様・・・こんなことを思った事はありませんか?

「あの子に比べてうちの子は・・・」

「あの子ができるのにうちの子はなぜできないの・・・」

スイミングスクールでコーチをしていて保護者の方と話している時に保護者の方からよくこの言葉を聞きます。
また、私自身も子育ての中で自分が子供と向き合うときに言ってしまったり思ってしまったりします。

○他の子どもと比べてしまう親心

自身の子どもの成長について他の子どもと比較して考えてしまうことは、どんな保護者の方でもあると思います。
私自身も日々の子育ての中で「なんでうちの子は・・・」と思った事は何度もあります。
例えば乳幼児健診。同じ月齢の他の子どもと我が子を比べて、あれができてない、これができてないと心配したり、落ち込んだりしたことを覚えています。

○スイミングのコーチとして見てみると・・・

私は、親でもありますが、仕事の上ではスイミングのコーチとして子どもと関わっています。
そんな時は当然「親」という立場ではなく、「コーチ」として見ているので、また違った角度から子どもたちを見ているなと実感します。

これは、私が「コーチ」という立場から見たエピソードです。
私が当時勤務していたスイミングスクールには進級項目があり、それに合格しないと次の練習ができないというルールでした。
その中で、ある子がクロールを練習していてなかなか進級できずにいました。
教えている側の私にも、保護者の方がやきもきしていたのがひしひしと伝わっていました。
お母さんの、「〇〇ちゃんは一発合格だったのに貴女は何故できないの?」という言葉もよく聞こえてきていました。
その度に、お母さんの気持ちもすごく理解できると思いつつ、自分の子と他の子どもを比較してしまうことに切なさも感じていました。

そのスクールでは練習後に遊び時間というのを設けていて、練習が終わると、子ども達が自由に遊べる時間がありました。
そのなかでその子は他の子にやさしくおもちゃを譲ってあげたり喧嘩をしている子たちの仲裁をしたりして、
周りをよく見て気遣いをしながら遊んでいました。
私は、ある日の練習後、その子のお母さんに
「○級が合格できなくて焦る気持ちもあると思いますがまわりの子のことを思いやれる素敵な子供さんですよ」とお伝えしました。
スイミングで進級することとは別に、その子にはその子の優しい部分があり、それを是非ともお母さんにお伝えしたいと思ったからです。
すると、そのお母さんは涙を流してらっしゃいました。

このように、少し離れた立場から子ども達を見ていると、その子その子の良いところもたくさん見えるのに、
「親」として子どもを見た途端に「出来ない事」が目立って見えてしまうような気がします。
私も親の立場で我が子を見た時には、やはり他の子と比べてしまう気持ちが沸いてきてしまうのが不思議です。
しかし、それも「親心」なのかもしれません。

○子どもを比べる対象は「過去のその子」

親の声かけや評価は、少なからず子どもに影響を及ぼします。
「なんでうちの子は・・・」という親の考えも子どもに伝わります。そして子供の自尊心、
自己肯定感を育む妨げになり、「結果を出さないと評価されない」と思ってしまいます。
結果として「周りと比べて自分は…」と子ども自身が周りと自分を比べてしまうようになります。

放課後NPOアフタースクール代表の平岩国泰さんは、子供を評価するときは過去の「その子自身」と比べるとおっしゃっています。
他の子と比べるのではなく、「以前のその子と比べる」ということなのです。

参考URL:https://shuchi.php.co.jp/article/6967

目の前で見せられる子どもの「出来ない」に注意が向きがちですが、その子自身は、昨年のその子よりは出来ることが増えているはずです。
それが「成長」というものであり、親が「子どもの成長」を喜ぶことで子ども自身も「自分の成長」を実感し自信を持つことができるのかもしれません。

なかい水泳予備校では一人一人と向き合うことで水泳はもちろん「いいところをみつける」ことを得意としています。
その子1人1人について、「できるようになったこと」を保護者の方と共有し、指導者同士でも話しあい喜びあいながら、
子どもの心身の成長をサポートしています。

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