伸びしろスイッチ!
皆さんは『やる気スイッチ』という言葉を、色々な所で耳にしたことがあると思います。
声掛けや接し方で、人の向上心、その先の行動までもが変わっていくと言われる機能です。
ですが、そのスイッチは一歩間違えると・・・やる気さえも奪い、機能しなくなります。
今日はとても魅力的でスリル満点なスイッチの話をしようと思います。
なかなか思うように結果が出ない・・・。
これは誰にでもやってくる壁です。
自分の子ども、自分が教えている子どもにも当然やってきます。
子ども達がその壁に当たった時、その壁を子ども達が乗り越えられるように、私たちは日頃どんな声掛けをしているでしょうか。
『少しでもやる気を取り戻してほしい、前を向いてほしい』そういう気持ちで声掛けをしていると思います。
結果として、壁を乗り越えられたという良い結果であれば、子どもと一緒に喜びます。
しかし、うまく壁を乗り越えられないような結果だとしたら、どうでしょうか。
もっとここを・・・こうだったら・・・といった問題や課題などに目を向けて、ここを改善したら大丈夫!と言ってしまっている。
実は私がそうでした。奇跡のレッスンを観るまでは・・・。
奇跡のレッスン
【奇跡のレッスン】→NHKの番組で、スポーツや芸術の一流指導者“最強コーチ“が子どもたちに1週間のレッスンを行い、技術だけでなく心の変化まで呼び起こす。そのコーチの極意と子どもたちの成長を描く熱きドキュメンタリー番組です。
~NHK 番組ホームページより~
私が観たのは、オーストラリアの競泳のコーチをしておられる、ピーター・ビショップ コーチの話でした。
ご存知でしょうか??
カイル・チャルマーズ選手 自由形 100M のコーチをされています。
番組の中で、ピーターコーチは東京の私立中学校の水泳部で1週間レッスンをしました。
レッスンをしていくうちにピーターコーチは気付きます。
レース後でも、練習中でも子どもの口から出るのはマイナス言葉。欠点や問題点ばかりが先に出てしまう。
ピーターコーチは「泳いでいる中で、悪い点ばかりではない、必ず良い点もあるはずだ。」と声掛けをしていきます。
そして、せっかくチームで泳いでいるのだから、次の記録会までにチーム全体で20秒を縮めるという目標を持って練習していこうと提案します。
1人で戦っているのではない。
『できない』ではなく『We can do it』を合言葉にピーターコーチは子どもたちを励まし続けました。
そして記録会では、目標の20秒をはるかに上回る54秒46をチームで縮めることが出来たのでした。
一番大切なこと
私はこの番組を見て、子どもに一方的に感情のスイッチを押すのではなく、大人が一緒に同苦し、改善点ではなく、良い点を見つけてそれを子どもに伝えていく事が、壁を乗り越えることのできる一番の近道ではないかということに気づかせてもらいました。
子どもに関わる大人の存在がいかに大事かということがわかりますね。
子どもたちの可能性を結果で判断するのではなく、良い点を沢山見つけ、心の底から信じること。
子どもたちの心を変えるのではなく、私たち大人が変わること。
これが大切なのです。
どの子どもたちにも可能性は無限にあります。
やる気スイッチは伸びしろスイッチなのですから!!
なかい水泳予備校は個人の性格に合わせ、伸びしろスイッチを一緒に探していきます。
是非一度お問い合わせください!